植物の命はいいのか? その2
「植物の命はいいのか? その1」の続き。
3と4を扱います。
- 藁人形論法
- 生命は神聖なものではない
- 生命の神聖性の人間中心主義
- 生命の2つの役割
- 経験的生を欠く存在の固有の価値
- 生命中心主義
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植物の命はいいのか? その1
ベジタリアンやヴィーガンに対して頻繁に寄せられる問い、または反論の一つがプランツゾウとも呼ばれる「植物の命はいいの?」です。この問いについては既に『講座 あにまるえしっくす』第2回で扱っています(次回でも少し触れる予定です)ので、敢えて記事にする必要はないと考えてましたが、やはり整理しておこうと思い直しました。この問いにはいい加減うんざりしている方も多いとは思いますが、私としては倫理学の多方面に思考の幅を広げるきっかけともなりました。この記事が誰かの参考になれば幸いです。
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説得力と魅力とのバランス
飢えと豊かさと道徳
一昨日、映画を観てきました。話題になっている『ボヘミアン・ラプソディ』です。泣きました。私はQUEENというバンドのことはよくわからないのですが、兄が大好きでよく流していたので、知っている曲が多かったです。
で、私は映画を観てきたわけですが、それに関連する質問がだいぶ前、8月下旬に質問箱に届いていました。その質問に対しては今回の記事ではなく次回の記事で答えたいと思うのですが(本当にお待たせしてすみません)、その布石というか準備として、質問者さまの質問に関連するであろう、ピーター・シンガーの論文についてまとめてみました。
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ピーター・シンガーと動物実験
ピーター・シンガーの動物解放論やトム・レーガンに始まる動物権利論は、動物の利益に人間の利益と同様の重みを与えるという点で、従来の動物愛護運動と一線を画する。動物愛護運動はあくまでも人間の利益を優先した上で、動物の利益にも「そこそこの」配慮をしましょうという立場であった。動物解放論や動物権利論はそのような態度を種差別と批判し、両者の利益を平等に配慮すべきと主張する。
であるから、昨日の記事「動物を虐待してはならない理由」のアンケートで、ピーター・シンガーはB3の立場に該当するとした。これについて、懇意にしている友人から、「シンガーは人間のための動物実験に賛成しているので、B2の立場ではないか?」という指摘を受けた。
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