ピラビタール

息をこらえて 目を閉じて 夜のふちへ

獣医学と動物倫理と

獣医学部に入学してから1年と半年くらいが過ぎました。倫理学や分析哲学の勉強をしながら、ときどき獣医学もがんばっています。倫理学の中でも、特に興味深く学んでいるのは動物倫理です。 倫理学には以前から興味がありましたが、獣医学部に入るまで、動物…

環境と動物の倫理

今回紹介するのは田上孝一『環境と動物の倫理』です。先月読んだ本なのですが、せっかくなので忘れないうちに自分なりにまとめておくことにしました。本書は6つの論文からなる論文集ですが、その主題は全体的には「環境倫理学における動物の問題」であり、…

倫理のうしろのうしろ

「倫理学の教科書」というと、今までは2種類あったように思われます。規範倫理学をメインに扱う教科書と、応用倫理学をメインに扱う教科書です。前者では、ベンサムやミル、カントといった大思想家の学説がまず紹介され、社会契約論、徳倫理学、ケアの倫理…

デイヴィッド・ベネターの「誕生害悪論」概略

こんばんは。苗野さんです。昨夜の記事では、ベネターの反出生主義とその核心たる「誕生害悪論」によって導かれる結論であるところの、人類絶滅論や中絶推進論を紹介しました。しかし、ベネターがどのような議論によって誕生害悪論を示したのかを説明しなく…

デイヴィッド・ベネターの反出生主義

先日の記事の最後で、「反出生主義」なる思想があることを紹介しました。「私たちは子供を産むべきではない」という考え方であり、その根拠は論者によりさまざまです。現在その論者として特に有名なのは南アフリカの哲学者デイヴィッド・ベネターであり、『…

生命倫理と反出生主義

2016年5月17日に、「生殖を禁止しましょう」という記事を書きました。この記事で私は、以下のような論理から、人類が生殖を控えるべきことを主張しました。 生殖・出産は親の利己的行為である。生まれたいかどうかという子供の自由意志を無視しているからだ…

再開します

苗野です。お久しぶりです。 前回の記事を書いてから、まったく更新しないまま、1年2ヶ月という月日が過ぎてしまいました。なぜ更新をサボっていたかといいますと、単にその気になれなかったからですね。まとまった文章を外部に発信する気力が起きなかった…

新しいことを始めたい

7月になりましたね。2016年も残り半年です。 せっかくブログを始めたのだから、これからはもっとこまめに更新していこうと思います。文章を書く練習もしたいですし、記録しないともったいないような貴重な体験が日々ありますので。 先月も色々な出来事があっ…

死なないやつら

苗野さん、獣医学部なんて全国に少ないのだから、あんまり個人を特定できるような情報を公開しない方がいいんじゃないですか、と心配して頂きました。確かに獣医学を学べる大学は全国に16しかなく、そのうち「獣医学部」という名称の学部が設置されている大…

天安門

今日は1989年の天安門事件から27年目です。ということで、カーマ・ヒントンとリチャード・ゴードンの『天安門』を観ました。天安門事件の推移を再検証した壮大なドキュメンタリーです。あの悲劇を、運動勢力を手放しに賞賛することはせず、政府側を糾弾する…

動物実験に関わる獣医倫理およびナントカカントカ

動物倫理について勉強を始めました。「肉食の是非」、「動物飼育の問題」や「野生動物をめぐる問題」など色々なテーマがあります。すべてに興味がありますが、今後の自分に直接関わりが深そうなのはおそらく「動物実験」でしょうね。 獣医倫理・動物福祉学―…

生殖を禁止しましょう

子供を産んではいけないと思います。なぜか。生まれたいかどうかという子供の自由意志を無視しているからです。胎児の時点で「生まれたいかどうか」を尋ね、胎児が「yes」と答えた場合に限り産むべきです。そうしないと、胎児が「生まれたくない」と望んでい…

ピラビタール

はじめまして。苗野と申します。 何となくブログ作ってみました。普段の勉強の記録や日々の生活で気付いたこと、考えたこと、感じたことを綴ろうと思います。地味で淡々としたつまらない記録になると思います。 先月、とある大学の獣医学部に入学しました。…